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メジャーリーグは日本とはスケールが違う

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メジャーリーグの魅力はたくさんあります。 日本のプロ野球選手の最高年俸は5億円前後ですが、MLBでは日本円で5億円以上を受け取っている選手はたくさんおり、最高年俸は40億円を超えます。選手が複数年契約で移籍する際にも、主力級であれば契約金が100億円を超えることがしばしばあります。

MLBには現在30球団が加入していますが、ホームスタジアムは各球団特色をだしています。例えば、10メートル以上の外野フェンスがある球場や、左右両翼の長さが極端に違う球場、海のすぐそばにある球場、アパートとの距離が近くて屋上から観戦することもできる球場など、個性が豊かです。
また、MLBでは大半の球場で天然芝を使用しています。そのため、人工芝の球場より足腰にかかる負担が少なく、クッション性もあることから選手がダイナミックなプレーをしやすくなります。打球がイレギュラーバウンドしやすく、守備側は芝を転がってくるボールは動きをしっかり追わないとミスをしてしまいます。

この他にも、完全ウェーバー制によるドラフトや、日本以上に積極的に行われる選手のトレードなど、メジャーリーグの魅力といえる点はたくさんあります。
すべてにおいて、日本のプロ野球とはスケールが違います。

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メジャーリーグ特有のアンリトン・ルール

キャッチ

プロスポーツは様々なルールによって競技が成立していますが、明文化されていない、つまりルールブックには載っていない暗黙の了解としてのルールがあり、特にアメリカのメジャーリーグ(MLB)にはこの文化が根強く、アンリトン・ルールと呼ばれています。

日本のプロ野球にもこの不文律はあり、例えば大量点差で勝っているに盗塁やバントをしない、同じく点差がついている時に勝っているチームの投手は打席に入った時本気で打ちに行かないといった文化は定着しています。

メジャーリーグでは日本よりも厳格で、例えば、三振の時に派手なガッツポーズをしてはいけない、ホームランを打った後に大喜びしてはいけない、など「相手への敬意を欠く行為」とみなされるルール破りをすると、後日報告として死球を受けるというペナルティを相手チームから受けることさえありますし、報復行為をきっかけに乱闘に発展することもあります。

アンリトン・ルールには賛否あり、「明文化されていないルールを守る必要はない」という考え方があれば、「ルールを破ったのだから報復は仕方ない」という考え方もあり、不文律に忠実になるか否かは、選手間でもファンの間でも議論が分かれるところでしょう。

メジャーリーグのぜいたく税

野球はチーム間で争うスポーツであるため、チーム間の勢力均衡が盛り上げる上で大きな課題となりますが、日米の野球界ではこのチーム間の勢力の均衡に関する取り組みが異なっています。 メジャーリーグにはぜいたく税と呼ばれる制度があります。
この制度は2003年から始まったもので、チームの総年俸が基準を上回っていた場合は、超過分に一定の税率を乗じた金額を課徴金として支払わなければなりません。
ここでいう総年俸とは、9月以降のレギュラーシーズンにおいて適用される拡大ロースターに入った選手の年俸の総額で、複数年契約をした選手については契約総額の年平均額をそのシーズンの年俸として計算します。

課徴金を決める際に重要な税率は、規定額を超えたシーズンが連続すればするほど高くなっていき、より多くの課徴金を納めなければならなくなります。納められた課徴金は、チーム間の勢力均衡のために使われます。

ぜいたく税の制度は、日本のプロ野球にはありません。このため、資金力が無い球団は、資金力がある球団と比較して、選手獲得などの面において不利な状態が維持されたまま経営をしていくことになります。日本のチーム間の勢力均衡策はメジャーリーグでも行われているドラフト制度以外に目立つものはありません。

日米間を比較すると、選手と資金の両面で均衡を目指すメジャーリーグの方が、より勢力均衡に対して積極的であるといえます。